Windowsを長く使っていると稀に発生するフリーズ…ユーザーにとってストレスな経験です。強制終了しか手がないのか…でもその強制終了で不安定なシステムにトドメを刺してしまうかも。
冷静に対処することで問題を解決することができるかもしれません。今日はWindowsがフリーズした場合の対処方法を説明します。
1. 待機する
まず最初に、Windowsが一時的に応答しないことがあるため、数分間待ってみましょう。システムが再び応答する可能性があります。
2.デスクトップ画面に戻れるか試してみる。
Windowsキーを押しながら、【D】キーを押します。もし全面になっているアプリケーションがフリーズしているだけならばすべてのウィンドウが最小化し、デスクトップが表示されます。
3. Ctrl + Alt + Deleteを試す
Ctrl + Alt + Deleteキーを同時に押してみてください。システムが動いていればタスクマネージャーを開くことができます。タスクマネージャーが表示された場合、フリーズしたプロセスを強制終了できるか試してみてください。またタスクマネージャー上からパソコンを再起動やシャットダウンすることもできます。
タスクマネージャーが起動できる場合は、以下の手順に従って進めます。
- Ctrl + Alt + Deleteで画面が切り替わったらタスクマネージャをクリック。
- タスクマネージャーを開いたら、プロセスからフリーズしているアプリやプロセスを左クリック選択します。
- 『タスクの終了』 ボタンをクリックして、選択したプロセスを強制終了します。
- パソコンを再起動させたい場合はCtrl + Alt + Deleteで画面が切り替わったら右下の電源マークから『再起動』を選択します。
4.強制終了
フリーズが解消しない場合、コンピューターをソフトリセットすることを試みてください。これを行うには、以下の手順を実行します。
キーボードのWindowsキーを押しながら、コンピューターの電源ボタンを長押ししてシャットダウンします。
※この時、HDDのアクセスランプが消灯、点滅していないことを確認して行って下さい。
アクセスランプが点灯や点滅しているときに、電源ボタンでパソコンを強制終了すると、故障の原因となります。強制終了させた後は10秒ほど置いて起動しなおしてください。
尚、周辺機器が悪さをしている可能性もあります。もし繋いでいる周辺機器があるなら取り外して電源を入れ直しましょう。
5. ハードリセット
もし、強制終了後にパソコンが立ち上がらなかった場合(この場合はBIOSさえ立ち上がらないことを含む。)、ハードウェアに何らかのトラブルがある可能性があります。コンピューターの電源コードを抜いて、ノートパソコンの場合は電池を取り外してハードリセットしてみましょう。数時間~一日置くことで回復することもあります。
6. 以前の状態に復元してみる。またはセーフモードで起動
もしWindowsが頻繁にフリーズする場合、復元を試してみるのも一つの手です。Windowsアップデートの更新で不安定化した場合などは以前の状態に戻すことで安定化するかもしれません。
つぎにセーフモードで起動して問題を特定できるか試してみてください。セーフモードでは、基本的なドライバーとプログラムのみで立ち上がるので、問題を引き起こしているソフトウェアやドライバーを特定しやすくなります。
7.初期化ではなくリフレッシュしてみる。
Windows10以降は初期化ではなく個人用データ(デスクトップやドキュメント内のデータ)を残してシステムを初期化する機能を持っています。もしBIOS画面を通過し回復オプションが立ち上がる状態であれば
『トラブルシューティング』→『PCを初期状態に戻す』→『復元』または『リフレッシュ』を選択して下さい。
8.まとめ
これらの方法を試しても問題が解決しない場合、システムやハードウェアの不具合や他の深刻な問題が考えられるため、PCリカバリー(完全初期化)や専門家の助けを求めることを検討してください。
※筆者の経験ではLAN機能などハードウェアトラブルがあるPCをPCリカバリーしようとした際にリカバリーが途中でキャンセルされる事がありました。メーカー製PCの初期化の場合、トラブルのあったハードウェアを改善してからでないとPCリカバリーさえできない事もあります。
また、上記すべての作業における話ですがバックアップができる時に必要なデータはバックアップを行ってから作業を行って下さい。また定期的にバックアップすることでデータの損失を最小限に防ぐことができます。